2008.02.29 Friday
東大に財界が基金 トヨタなど15社、120億円
2008年02月24日16時49分
東京大学の国際競争力を高めるため、三菱東京UFJ銀行やトヨタ自動車など大手15社が計120億円の基金をつくり、運用益の一部を毎年、大学側に寄付することになった。東大の首脳が23日、計画を明らかにした。東大は、優秀な留学生を招くための奨学金などに寄付を生かす考えだ。国の十分な財政支援を期待できないため、経済界から広く支えてもらう態勢をとる。
協力するのは両社のほか、電機や化学、電力など各業界の有力企業。各社が5億〜15億円を出しあい、三菱UFJ信託銀行に運用を委託、今月下旬にもスタートする予定。
目標利回りは年3.5%程度。比較的安全な国内債券を中心に運用し、各社が得た収益の一部を毎年、東大に寄付する。運用不調のときは、各社が損失のリスクを負うものの、好調のときには企業側にも収益が入る仕組みだ。目標通りの利回りなら毎年、2億5000万円ほどが東大の寄付収入になるようにする。
(中略)
東大はすでに基金の2次募集を始めているほか、運用方法の違う基金を別途募ったり、一般の人からも資金を信託、運用、寄付してもらう仕組みを検討したりしている。こうした様々な基金を集め、東大としての運用総額を08年度中に500億円、10年以内に2000億円にまで拡充したい考えだ。
残高1兆円超の5投信、契約者300万人超す
誰でも購入可能な公募の株式投資信託のうち、運用残高が1兆円を超える5つの投資信託の契約者数が合計で300万人超に達することが分かった。最近の株安で投信の運用成績は悪化しているが、「貯蓄から投資へ」の流れを背景に、契約者数は着実に増加しているとみられる。
残高が1兆円超の投信は、国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン」、ピクテ投信投資顧問の「グローバル・インカム株式ファンド」、野村アセットマネジメントの「マイストーリー」、大和証券投資信託委託の「グローバル債券ファンド」、日興アセットマネジメントの「財産3分法ファンド」の5 つ。(16:00)