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米国はどこで道を誤ったか―資本主義の魂を取り戻すための戦い
JUGEMテーマ:ビジネス


今週は本業がめちゃバタバタしていたので、更新が滞りました。バタバタしていたのですが、移動時間がたっぷり取れたので、読み始めてから随分と時間が掛かっていたこちらの本を読了することができました。本の構成は4部に分かれています。

第吃堯ヽ式会社アメリカ
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第吃堯第局瑤如屮ーナー資本主義」から「マネジャー資本主義」への変容、それがもたらした禍について説明されています。原著は2005年、つまり3年前ですので今回の金融危機そのものを示唆しているとまでは感じられませんでした。しかし、今回の金融危機も「マネジャー資本主義」がその規模の拡大に大きく関わったに違いないと感じることができました。

第敬瑤蓮過去のボーグルさんの著書のトーンと何一つ変わらない、これぞ「ボーグル節」といった様相です。
なかでも興味深かったのは、投資信託の経費・管理報酬についてのデータです。


1950〜2004年、株式ファンドの資産残高は25億ドルから4兆ドルへと1600倍増加した。一方の経費は、1500万ドルから371億ドルへと、さらに急激に2400倍増加している。

― 第敬堯.潺紂璽船絅▲襯侫.鵐鼻Ε▲瓮螢 227ページ


日本でも「投資信託のコストは高くない!」というギョーカイの皆さんはすぐさま「率」やら「平均」に変更して説明されていますが、絶対額でも説明してもらいたいものです。「割り算」じゃなくて「足し算」で結構なんです。

興味深かったデータをもう一つ。


現在、分散度を最大限に引き上げたこうしたインデックス・ファンドは、株式ファンド資産全体の7分の1を占めている。2000年以降でみると、株式ファンドへの流入額の3分の1以上を占めている。

― 第敬堯.潺紂璽船絅▲襯侫.鵐鼻Ε▲瓮螢 266ページ


米国でのインデックス・ファンドの浸透度がうかがえます。

この本の結末で、『目指すべきは「受託社会」』と結論されています。これを肉付けするような「マネジャー資本主義」を克服するような様々な具体的な提言がなされています。当局の積極的な介入に、ボーグルさんは肯定的なようです。実際に行われた多くの不正の酷さがそのような考えに至らしめたのかもしれません。

ただ、個人的にはこうしたボーグルさんの提言の実現可能性にはギモンを持ちました。投資信託に関してですが、こうした介入があれば不正は減るかもしれませんが、コストをファンドが自発的に下げるようなことは期待しづらいように思います。結局は、投資家が自分で調べて、自分のアタマで考えて、自分で選択する、そうした行動パターンを身に付けるしかないのではないか、そう思います。上で述べましたが、米国ではインデックス・ファンドがかなり浸透しています。(そのインデックス・ファンドの中には、バンガードの極めて低廉なコストのファンドのシェアが大きいことでしょう。)反面、その浸透が、欲の皮ばかりが突っ張った、自分で調べようともしない、自分のアタマで考えようとしない、そんな投資家をターゲットにした高コストのファンドを生み出したという側面もあるのではないでしょうか。

さて、日本はどうでしょう。ギョーカイの横並び体質、これまで(今も?)参入障壁が高かった、投資信託業界です。「大人の事情」よろしく、信託報酬の競争にはなかなか入らない、そんなギョーカイでした。しかし、状況は徐々に変わり始めています。例えば、住信アセットマネジメントです。(詳しくは こちら ) さらに、個人投資家のニーズにフィットしよう、という直販・独立系の投信会社も増えてきています。とすると、日本でも米国で同じようなことが起こる可能性が考えられます。つまり、欲の皮ばかりが突っ張った、自分で調べようともしない、自分のアタマで考えようとしない、そんな投資家をターゲットに、益々高コストの商品が登場してくるということです。

結局、個人投資家には自己防衛するしかないのではないでしょうか。
自分で調べて、自分のアタマで考えて、自分で選択する、そうした行動パターンを身に付ける、そして、"There is no such thing as a free lunch" という鉄則を弁える、それしか無いように思います。こうした投資家の選択がより低コストの魅力的な商品を産み出す原動力となる一方で、同時に、欲の皮ばかりが突っ張った、自分で調べようともしない、自分のアタマで考えようとしない、そんな投資家をターゲットにした商品を産み出すことにもなる、そんな風に思います。

この本は、あの東洋経済新報社(詳しくは こちら )から出版されています。ほんのちょっぴり、良心を感じます。

さて、日本のギョーカイの皆さんがこの本を紐解くことはあるのでしょうか。一体どんな感想をお持ちになるのでしょうね? 「遠い異国のお話ですやん」って感じなんですかね。


Vanguard Group

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| 投資関連書籍の読書 | 09:30 | comments(3) | trackbacks(1) | 
コメント
不安定な市況が続きますね。数日前の私の予測どおりになってしまいました。

このたびの株価急落に関して、歴史・政策の観点からのレポートを書きましたので、興味がありましたら当方のBlogの、最新2つの記事をご一読ください。(10月21日に、次の記事を予定しています)

たった数日前の予測ですが、楽観論を吹き飛ばすのに十分な内容でした。そして昨日、日経平均は1000円下げました。本日は少々、反発しましたが。

週刊文春によると、REITを売っている東証一部上場企業の破綻リスク第9位は、なんと野村不動産HD(転売用不動産を除いた当座比率ワースト10にランクイン)であり、スイスの銀行大手UBSは国家規模より4倍も大きく、UBSの破綻はそのまま国家の破綻につながる可能性があるとのこと。

お気に召しましたら、当方の麻生ロゴを個人ブログのサイドバーなどに貼っていただけますと、幸いです。この不況は政治の不手際で拡大する恐れがあります。

よろしくお願いいたします。
| harepanda | 2008/10/18 4:37 PM |
いつも楽しく拝見しています。
アメリカ的資本主義の終焉なのでしょうか?
本当にここ2週間ほどの下げは厳しかったですね。
いよいよ愚息の高校ラグビー大会の初戦が明日より始まります。必勝を祈念しているところです。受験勉強もそれ以上に頑張って欲しいのですが・・・。
| 愛犬クロリス | 2008/10/19 1:01 AM |
愛犬クロリスさん、コメントありがとうございます。

お子様のご活躍をお祈りしています。

「目指せ!花園」
| rennyです | 2008/10/19 2:29 PM |
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米国も問題がいっぱい:米国はどこで道を誤ったか―資本主義の魂を取り戻すための戦い
米国はどこで道を誤ったか―資本主義の魂を取り戻すための戦い作者: ジョン C.ボーグル出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/03メディア: 単行本 私は日本の投資環境はまだまだ貧弱で、米国だと効率的な投資ができるのにと漠然と思っていた。 しかし、本書を
| 本読みの記録 | 2008/11/17 11:33 PM |