はじめに
第1章 投資の知識がなくても資産形成はできる
第2章 私たちはお金を増やす機会を逃している
第3章 私たちは投資を恐れすぎている
第4章 投資信託は上手に使えば魅力満載
第5章 長期の資産形成に合った投資信託はこれ!
第6章 具体的な投資信託の見分け方
第7章 これでマスター!つみたてNISAと確定拠出年金
第8章 投資金額をどう決める?
第9章 資産形成の手順を確認しよう
第10章 金融機関でスムーズに投資信託を選ぶコツ
第11章 貯まる仕掛けを作るまでは投げ出さない
第12章 資産形成で後悔しないための鉄則
第13章 人生100年時代の資産形成はシンプルに
おわりに
著者の勝盛さんは三菱アセット・ブレインズのシニアファンドアナリストです。本のカバーからです。
投資信託の評価会社である三菱アセット・ブレインズ(MAB)のファンドアナリストとして、投資信託の評価や投資教育を通じ、個人が安心して資産形成に励むことができるための啓蒙に取り組んでいる。
今回の本、平易な内容で、身近なものでの様々な比喩が出て来ます。「はじめてなんです」という方に理解を深めてもらいたい、そんな勝盛さんのお気持ちがよく伝わってきました。図表の見え方(白黒ですし)にもっと時間を掛けられていたら、さらに分かり易くなったんじゃないかな、と感じました。
最も印象的な個所をご紹介します。
●始めなければ何も得られない
本書を読んでも市場の動きを語る知識は備わりません。色々な投資信託の特徴を説明し比較する力も身に付きません。多様な資産形成ニーズに即した投資信託の選び方も・・・(略)・・・でも、、全てを知ってから資産形成を使用とすると、時間切れになってしまいますよね。時間を味方につけることが最もシンプルな資産形成の王道ですから。すべての料理を学んで習得しなくても、最初は、長期の資産形成という自分に必要な、ただ1つの料理を身に付けることができればいいのです。
第11章 貯まる仕掛けを作るまでは投げ出さない 183頁
勝盛さんのこのアドバイス、その通り!と思います。
この本で紹介されているのは、実にシンプルな実践法です。
また、勝盛さんはシンプル過ぎるくらいな実践法であっても、色々な理由で実際に始めない、行動にうつさない人たちにも、「こうしてみては」という方法を、第10章でご提示されています。個人的に、そのアドバイスはちょっと「うーん」と感じる面もあったのですが、この方法を知るに至ったのに結局何もしない、という人にとってはやむを得ないのかな、とも思いました。ここは難しいところですね、、、
第1章で「投資の知識がなくても資産形成はできる」とされていますが、この本でか書かれた知識や考え方は納得した方が良いと思いますが、この本だけ読めば、一歩踏み出せるとボクは思います。
「初めての資産運用」という人たちの手許にこの本が届くといいなあ。