第1章 結局、真っ当な方法でないと、お金は増えない
第2章 これ1本でOKのすごい投信があった!
第3章 投信は「積み立て」で買うのが大正解!
第4章 10年積み立てたら、どうなる?結果を大公開!
巻末付録 SBI証券のケースで解説!積み立ての始め方
おわりに 1000円からでも、とにかく投資を始めよう
127頁の本ですが、非常にコンパクトにまとめられているので短時間で読み終えることができます。
朝倉さんの以前の著書です。
『「つみたてNISA」は この7本を買いなさい』で気になったこと。
この際、「気になったこと」として指摘させていただいた点、今回はしっかりと説明されていました。106頁、107頁と見開きで「10年間積み立て投資をした場合の運用利回り実績」として「1990年1月〜1999年12月」から1ヶ月ずつ開始時期をズラして「2008年3月〜2018年2月」までの199個の試算結果の表が載せられています。積み立て投資の対象は「MSCI All Country World Index」です。
10年積み立て投資をしても10年後マイナス評価となるケースについて、どんな風に説明されているか、それはぜひ本をご覧になってみてください。
第3章の最後に"積み立て中は「値下がりがうれしい」理由"という一節があります。詳しくは本をご覧になってほしいのですが、この本を手に取った初心者の方が「値下がりがうれしい」にどこまで納得できるか、気になるところです。第3章の流れからすると、「値下がりがうれしい」というのもなるほどね、とは思いましたけど。
この本で最も共感したのは、118頁。
積み立て投資を「いつ始めればいいか」という問いに対する答えです。
「ものすごく真っ当で、ありえないほど簡単なお金の増やし方」という本のタイトル、その通り!と思いますので、このタイトルにピンと来て本を手に取ってくれる人が一人でも増えるといいなあ、と感じました。