JUGEMテーマ:読書
あるところで目にして反射的に「面白そう」と感じて少し前に買いました。夏休みを活用して読み終えました。
NIKEの創業者フィル・ナイトが創業から様々な苦難に出会いながらも1980年12月に株式公開するまでのストーリーが非常にナマナマしく語られています。資金繰りにバタバタしながら、その資金繰りの手助けしていた日本の会社の存在があったり、日本の会社とのあれこれがあったり、NIKEってこんな会社だったのか、ということをたくさん知ることができました。本で書かれていたことのほとんどはこれまで全く知らないお話でした。NIKEがオレゴン州の会社で、その土地の風土が強く根差しているということさえも。
日本人はナイキの躍進から何を学ぶべきか? | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
この本に登場する何人かの重要人物は↑のページをご覧ください。コメントと近影が掲載されています。
目次です。
夜明け アスリート人生
第1部
1962 オニツカとブルーリボン
1963 会計士として
1964 レジェンド・バウワーマン
1965 巨漢ヘイズ
1966 手紙魔ジョンソン
1967 ウッデルの参加
1968 ペニーとの結婚
1969 フジモト
1970 8000ドルの借金
1971 ナイキ・ブランド誕生
1972 シカゴの展示会
1973 偶像を破壊する
1974 専属弁護士ストラッサ―
1975 日商岩井
第2部
1975 プリとの別れ
1976 バットフェイス
1977 ゴールラインは存在しない
1978 2500万ドルの請求
1979 中国進出
1980 株式公開
夜 死ぬまでにしたいこと
ドラマや映画になったらきっと面白いだろうなあ、と感じるくらいドラマチックなストーリー。サクセスストーリーなんだけど、その一言では言い表すには無理がありますね。正直、いつ潰れてもおかしくなかったと思いましたし、一方で、もし潰れていたとしてもまた彼は立ち上がっていたのかもしれない、そんな風にも感じました。
印象的な個所を書き留めておきます。
この数字は私たちの創意工夫と勤勉の証だ。これは危機じゃない。これは解放だ。私たちの独立記念日だ。
そう、道のりは険しい。嘘を言うつもりはない。間違いなく戦いが待っている。だが、形勢はわかっているし、日本との向き合い方もわかっている。だからこれは勝てる戦いなんだ。そしてもし勝てば、そうなった時には、勝利の先に素晴らしいものがある。私たちはまだ生きている。まだ終わってはいない。
「競争に勝つことは比較的簡単なこと。自分に勝つことはゴールラインのない挑戦」
私たちはすべての偉大なビジネスと同様に、創造し、貢献したいと考え、あえてそれを声高に宣言した。何かを作り改善し、何かを伝え、新しいものやサービスを、人々の生活に届けたい。人々により良い幸福、健康、安全、改善をもたらしたい。そのすべてを断固とした態度で効率よく、スマートに行いたい。
滅多に達成し得ない理想ではあるが、これを成し遂げる方法は、人間という壮大なドラマの中に身を投じることだ。単に生きるだけでなく、他人がより充実した人生を送る手助けをするのだ。
読後、NIKEに対するイメージがガラッと変わりました。
でも、Swooshの入った赤いクラブのイメージは全然変わりません。(笑)