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スパークス: 帝国繊維株式会社(証券コード: 3302 ) に株主提案

JUGEMテーマ:Global Investment

 

 

foy2017ttle

 


 

 

こちらのプレスリリースをご覧ください。

 

スパークス: 帝国繊維株式会社(証券コード: 3302 ) に株主提案

 

ボクが毎月買付けているファンド(詳しくはこちら)の1本に、

 

スパークス・日本株式・スチュワードシップ・ファンド

 

があります。このファンドに組み入れられたポートフォリオの1社が

 

帝国繊維

 

です。

 

その帝国繊維に対して、ファンドを運営するスパークス・アセット・マネジメントが、今年3月の株主総会に向けて「株主提案」を行うそうです。提案は2つです。

 

 

 

 

  1. 剰余金の配当の件 第92期の期末配当として、1株あたり90円を配当する
    (なお本件公表時点における同社の計画は1株あたり30円)

  2. 定款の一部変更の件 取締役の任期を、現在の「選任後 2 年以内」から、「選任後 1 年以内」に短縮する

 

11月に発表された「決算短信」には確かに1株30円と記載があります。決算短信をよく見てみると「四半期決算説明会開催 の 有無 : 無」なんだそうです。スパークス・アセット・マネジメントの帝国繊維に対する行動は今回が初めてではありません。

 

「株主とは会わない方針」(3年前)とした東証一部上場企業は、今回、どう応じるのか、注目です。

 

こうした行動、発信を受けていたのに四半期決算説明会すら行っていなかったのですね。

 

当時発信された資料です。

 

 

https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-j.pdf

 

20170410_スパークス_帝国繊維_3

 

指摘されていた大きな要点の一つが、バランスシートの左側に大きく居座るヒューリックの株式です。この当時の時価は185億円でしたが、この数ヶ月の株高で225億円にまで増価しています。4月の資料では次のように指摘されています。

 

 

  • 同社の自己資本額は、ヒューリック の株価変動すなわち同社の事業とは関係ない要因によって変動します。結果的に、同社の株価水準はヒューリックの株価変動に大きく左右される可能性があります。

 

  • これは、「 一銘柄のみ保有する投資信託」のような異常状態 とも言えます。

 

 

この状況に何ら変化は起きていないわけです。

 

今回の株主提案に戻ってみましょう。

 

1株当たり90円の配当は 24.5億円 に相当します。

つまり、ヒューリックの株式をさっさと処分して株主に還元せよ、と提案しているわけではないのです。算出の根拠は次のように示されています。クリックで拡大してください。

 

20180119_スパークス_株主提案_帝国繊維

 

https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-j_20180119.pdf

 

24.5億円の配当の意味するところは、これ以上現金が会社に溜まらない、積み上がらないように、でも前期末比株主資本は減るわけじゃない(配当額は当期利益の範囲内)よ、ということと考えられます。この増配は会社の財務には全く影響を与えないから、そのうえでヒューリック株式をどうするか、今後の成長に向けた投資計画をどうするか、株主還元をどうするか、しっかり考えて欲しい、という趣旨と見るべきかと思います。

 

経営戦略 - 帝国繊維株式会社 テイセン TEIKOKU SEN-I Co.,Ltd.

 

2017年2月に帝国繊維が発表した中期経営計画はどうやらこれだけ、本当にこれだけのようです。中期と言いながら、明示された数字はたった一つ。「2019」のみです。2019年に向けてどんな投資をやるのか、それをどのようにファイナンスするのか、一切の説明が無いのです。一切情報が無い以上、上記の24.5億円の根拠は一定の合理性を認めて良いものだと感じます。

 

さて、この株主提案はどうなるのでしょうか。

株主構成を見てみましょう。

 

20161231_3302_帝国繊維_有価証券報告書_株主の状況

 

2016年12月時点のものですが、個人投資家、外国人投資家で約33%、これにスパークス・アセット・マネジメントの保有する株式を加えても、4割にも届きません。金融機関、法人株主がこの提案に賛成しなければ実現することは無い、そんな提案と見るべきでしょう。

 

 

みずほFG:責任ある投融資に向けた取り組み

 

日本版スチュワードシップ・コードの受入れについて | 損保ジャパン日本興亜

 

明治安田生命 | ガバナンス −その他の取組み−

 

 

これらの株主は、スパークスの株主提案にどのような対応をするのでしょうか、賛成せずに、会社側の1株当たり30円の配当を支持するのでしょうか。会社側の議案に賛成するのであれば、スチュワードシップ・コードに則るのであれば、その合理的理由を示す必要があるのではないでしょうか。

 

今回の事案は、帝国繊維だけでなく、その株主たちに対しても問題提起されていると考えるべきだと思います。株主総会まで2ヶ月程度でしょうか、この提案がどのような形で今後取り扱われるのか、大いに注目したいと思います。

 

こちらのブログも本件を詳しく説明されているのでご覧になってみてください。

 

 

帝国繊維(3302):「対話の力」で会社は変わるか? - IR情報を頼りに株式投資 〜Fair Discloser Please!!〜

 

 

 


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| スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド ウオッチ | 18:35 | comments(3) | trackbacks(0) | 
コメント
こんにちは。

帝繊維、スパークスの株主提案反対へ
2018/2/15付日本経済新聞 朝刊https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2689230014022018DTB000/

これまでの経緯をみれば会社側として当然の反応ですね。

今回の株主総会が対話の先例ではなく、むしろ日本市場においてはアクティビスト投資家が機能しないというネガティブな先例になってしまいそうで心配です。

他に意見表明する株主・機関投資家はいません。

変革を訴える側が悪(イメージは拝金主義のファンド)で、保守が正義(イメージは真面目で堅実な現経営)、という雰囲気が社会全体にあるように思えてなりません。
| とらたぬ | 2018/02/16 10:24 AM |
とらたぬさん、コメントありがとうございます。

会社側の行動に注目していましたが

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04273/f323410f/06a0/47ac/bdb3/ca1083bc361b/140120180209468913.pdf

「 当社は、収益に応じた配当を行うことを基本としつつ、企業体質の一層の強化ならびに将来の事業展開に備えるための内部留保の充実を併せて図ることを配当方針としております。 」のスッカスカの空疎な一文で増配を説明。
時間を使って「対話」を試みたスパークスの熱量ある資料とは対照的でしたね。

https://www.sparx.co.jp/opinions/pdf/stewardship-j_20180119.pdf

会社側からは、せめてもう少し具体的な説明をするのでは、とほんの僅かに期待していましたが、増配とはいえ、ほぼゼロ回答。

会社にこんな回答をさせてしまう社外取締役の方はどんな風にボードに関わっているのか、ということが非常に気になりました。
| rennyです | 2018/02/18 9:43 AM |
前期の有価証券報告書の記載です。

「ガバナンスの有効性を十分確保するという観点からは、当社の企業規模を考えますと上記の企業統治体制のもとで迅速な意思決定と的確な業務執行が行われており、経営監視体制も十分機能していると考えております。
当社は、当社事業に係る深い理解・専門知識・長年の経験など、その事業に精通した取締役が一丸となって経営にあたることが、経営の適正と効率を高め企業価値の向上に資するものと考えてはおりますが、コーポレート・ガバナンス強化の観点から、社外取締役を1名選任いたしております。当社事業規模からみて、社外取締役が1名いることで、十分な実効性を確保出来ていると認識しておりますが、社外取締役の2名以上の選任につきましては、今後の事業規模拡大や事業環境の変化に応じて、柔軟に対応して参る所存です。」

| rennyです | 2018/02/18 9:57 AM |
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