2007.12.04 Tuesday
JUGEMテーマ:ビジネス
当ブログで何度かご紹介しているクラブ・インベストライフの東京で隔月で開催されているセミナーに参加してきました。ここ何回か仕事、出張が重なり参加できなかったので随分と久しぶりの参加となりました。
今回の基調講演は渋澤健さんで、テーマは「『論語と算盤』流豊かな投資生活」でした。出席の編集委員は渋澤さんのほか、岡本和久さん、速水禎さん、澤上篤人さん(月末のファンド報告書発送があるので中座されましたが)でした。
渋澤栄一の「青淵百話」「論語と算盤」からのいくつかの引用がレジュメで配布されました。渋澤栄一は明治の終わりから大正にかけて「日本人よ、もっと元気を出して挑戦しようじゃないか」と提言していたんですね。『元気振興の急務』という話で語られていた内容は今の時代にぴったり当てはまる、という渋澤健さんのご指摘に頷きました。反面、100年経っても日本人の気質って変わらないのかな、なんて思ってみたりもしました。レジュメの最後に、論語の言葉が引用されていました。以前にも目にした記憶のある一節ですが印象に強く残ったのでメモしておきます。
子の曰く、これを知る者は、これを好む者に如かず。
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
さて、その他印象に残った点。
基調講演をされた渋澤さんが中東から帰国されたばかりということで、SWF(Sovereign Wealth Fund)のお話が出ていました。潤沢なオイルマネーを背景に活動するSWFのミッションの一つは「将来石油資源が少なくなっても豊かな暮らしを次の世代に引き継ぐ」ということであり、このため「長期投資」的な発想もその投資行動に反映されている、との指摘がありました。また、中東では同様の観点から巨大プロジェクトが多く立案されているそうですが、日本企業のプレゼンスの乏しさを指摘されていました。「部品屋」的で構想力に欠ける、と。セミナーのQ&Aセッションで渋澤さんは、日本のベンチャー企業について、「創業当初から世界を相手にしようという気概が少ない(まず日本で、と考えがち)」とも指摘されていました。やっぱり元気が今ひとつ足りないんでしょうね。
元気な企業が出てくる環境という意味で、岡本さんは「リスクテイクし易い、リスクテイクする人を妨げない世論づくり=金持ちをいじめない」がカギではないか、と指摘されました。(三原淳雄さんの「金持ちいじめは国を滅ぼす
」のお話も出てきました)
他に、偽装表示等の不祥事企業に投資していたら如何に行動すべきか、ということが話されました。
澤上さんは「投資先が不祥事を起こせば本当に悔しい。でも、そんな企業でも建て直すことだってある。不祥事が起きても感情移入を続けることができるかどうか、が判断の基準になるのでは?」という趣旨の発言をされていました。
速水さんは「株主になるということは、その企業のオーナーになること。不祥事発生で自動的に売るのではなく、自分自身の物差し、なぜその企業に投資したのか、を当ててみるべきでは?」とのコメントでした。
この点に関連して、
岡本さんは「ルールそのものが適正なのかどうか、もよく考えるべきではないか。社内調査で発覚する不祥事は自浄作用が働いているとも言える。そうして明るみに出たものも責めていると自浄作用が損なわれる」というご指摘でした。この点は確かにそうですね、どうしてそれが発覚したのか、その経緯にもっと注目すべきと思いました。
この他投資環境については、インフレの時代に入っていること、サブプライム問題は根深いものがありしばらく緊張した相場が続きそうであること、が話されました。
とはいえ、長期投資家にとっては「関係が無い。5年もすれば、サブプライムって何だったっけ?」となっていると、澤上さんがいつもの通りお話されていました。
非常に興味深い話を沢山聞くことが出来て今回のセミナーも非常に有意義でした。
次回は参加できるかな??
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岡本和久のI−OWA日記 2007年11月30日
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元気な企業が出てくる環境という意味で、岡本さんは「リスクテイクし易い、リスクテイクする人を妨げない世論づくり=金持ちをいじめない」がカギではないか、と指摘されました。(三原淳雄さんの「金持ちいじめは国を滅ぼす
他に、偽装表示等の不祥事企業に投資していたら如何に行動すべきか、ということが話されました。
澤上さんは「投資先が不祥事を起こせば本当に悔しい。でも、そんな企業でも建て直すことだってある。不祥事が起きても感情移入を続けることができるかどうか、が判断の基準になるのでは?」という趣旨の発言をされていました。
速水さんは「株主になるということは、その企業のオーナーになること。不祥事発生で自動的に売るのではなく、自分自身の物差し、なぜその企業に投資したのか、を当ててみるべきでは?」とのコメントでした。
この点に関連して、
岡本さんは「ルールそのものが適正なのかどうか、もよく考えるべきではないか。社内調査で発覚する不祥事は自浄作用が働いているとも言える。そうして明るみに出たものも責めていると自浄作用が損なわれる」というご指摘でした。この点は確かにそうですね、どうしてそれが発覚したのか、その経緯にもっと注目すべきと思いました。
この他投資環境については、インフレの時代に入っていること、サブプライム問題は根深いものがありしばらく緊張した相場が続きそうであること、が話されました。
とはいえ、長期投資家にとっては「関係が無い。5年もすれば、サブプライムって何だったっけ?」となっていると、澤上さんがいつもの通りお話されていました。
非常に興味深い話を沢山聞くことが出来て今回のセミナーも非常に有意義でした。
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