CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
renny 注目の投信会社
ガンバレ!
MoneyForward、ライフネット生命、FC東京、cakes
アクセスカウンタ etc
この日記のはてなブックマーク数


since Jan. 9 2007



ブログパーツ
mailform
MOBILE
qrcode
<< ひふみ投信ウオッチ 2014年5月号 #29 | main | 2014年5月第2週 4:18 >>
投資信託の見える価値と見えない価値/本日のスープ16皿目
JUGEMテーマ:インターネット


本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜>の16皿目は
m@さんです。

-----------------------------------------------------

 

前回、まろさんから食文化と投信文化について手軽にカロリー(リターン)を摂取できるファーストフードのようなインデックスファンドが個人投資家を席巻する中で投信文化を育てていくには?というような問題提起をいただきました。

ファーストフード(インデックスファンド)が席巻している問題は見知らぬ街に来た人がご飯でも食べようかと思った時にどの店に行けばいいか迷うのと同じような状態なのではないかと思います。

観光ガイドなど見ると今一押しの郷土料理ばかり紹介されていて定食が食べたいという人のニーズに合っていなかったとすると、まあ無難に全国チェーンの定食屋に行っておくかという感じです。全国にチェーン展開されているお店はその土地ならではの特徴はありませんが、ハズレのお店を手っ取り早く避けるにはいい選択です。

一方でチェーン店のお店へ行くという事は素晴らしく美味しい料理を出すお店でご飯を食べる機会を逃してしまうというのも事実です。美味しい食事をしたいのに、どこに美味しい料理を出すお店があるかわからない時、どうするでしょうか?

見知らぬ街が出張先だったら地元の人におすすめのお店を聞いたりすると思いますが他人のおすすめというのは他人の舌で判断された美味しいなので自分に合っているかどうかわからないという問題は残ります。あくまでも自分と味覚(価値観)が合った人のおすすめを知る必要があるのです。

それでは自分と価値観のあった美味しいお店を教えてもらうにはどんな情報が必要でしょうか?食べたい料理の種類や予算、量や味付けの好み、好きな食べ物・アレルギーなど伝えることで自分にあったお店を教えてもらいやすくなります。

投資信託選びにおいても投資哲学やコスト、ベンチマーク、運用体制などの情報があると自分好みのものを探しやすくなると思います。ただ、残念ながら料理についての情報が値段などのように数値化できるものではないように投資信託においても数値化できる情報だけとは限りません。また、長期的に投資するには数値化できない部分にキモがあります。

投信ブロガーに代表される資産形成層の投信投資家は長期投資志向が強く、長期的な視点でファンドを見て、このファンドには長く投資できるというものを高く評価する傾向があります。長期的に投資するファンドを選ぶには数値化できない目に見えない価値をしっかり評価する必要があるのですが、見えない価値に相当する投資哲学や運用体制、運用の実際などはあまり情報開示がされておらず、モーニングスターやイボットソンといった投信評価機関も数値化できる見える価値に照準が当たっていて、見えない価値については評価対象外というのが現状です。

ただ、対象をインデックスファンドに限定してみると投資哲学はどういったベンチマークを選択するかになり、売買内容についてもインデックスに連動するようにと明確化されます。そうなるとトラッキングエラーがそこそこのレベルであればコストの低いものを選択しておけばまず間違いはありません。ファンド選びにおける重要要素がしっかり明確化されるのです。

いかにパフォーマンスが良いアクティブファンドでも見えない価値(投資哲学、運用体制など)をしっかり投資家に届けることができないものは長期的に投資する信用が得られず、結果的に見える価値で簡単に評価ができてそこそこの結果が望めるインデックスファンドが高評価を得ることにつながるのです。

投資信託の中でも見えない価値を投資家に提供しようと努力するファンドが徐々に生まれてきていますが、残念ながら本当に投資家がそれを読むと思っていますか?と言いたくなるような出来のレポートが大半を占めています。IRの世界では統合報告という長期的視点で企業の見えない価値を投資家に伝えようという動きが進んでいます。

投資信託は平均保有期間がどんどん短くなる一方で長期的に投資したいと思っている投資家に対してファンド選びにおいて必要とされる情報を伝え切れていないのが問題だと思います。運用会社は新商品偏重の商品開発から既存のファンドを育てていく方向へ方針転換するとともにこれまで伝え切れてなかった見えない価値に関する情報を投資家に届けるようにな努力が必要だと思います。

今まではなまるうどんで満足していた人が香川の名店の讃岐うどんを食べてから香川に食べに行くようになったり、カレーはCoCo壱番屋でいいと思っていた人が神保町の名店のカレーを食べてからはそっちに通うようになったり、いいものを知った時にそちらに流れていく人というのはいるものです。(もちろん流れていかない人もいます)

いいものを知ればそちらへ行くという人にいかに魅力を伝えることができるか?そこが課題ですね。投信ブロガーもその手助けはできるのではないかと思っています。

 

-----------------------------------------------------

過去の15皿です。

<1皿目>
「本日のスープ(仮)」はじまるよ!
「投資をめぐる三重奏(仮)」はじまるよ!
「マットーネ :mattone(仮)」はじまるよ!

<2皿目>
「本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜」でいかがですか?

<3皿目>
おいしさ=味×心/本日のスープ3皿目

<4皿目>
株を持つという事は自分が関係者になること/本日のスープ4皿目

<5皿目>
「株式投資」:「安く買って高く売る」こと?それだけ?  /本日のスープ5皿目

<6皿目>
投資と資産運用の素因数分解/本日のスープ6皿目  

<7皿目>
株式投資はじめてものがたり/本日のスープ7皿目

<8皿目>
株式投資が世界を、未来を変えているかも/本日のスープ8皿目

<9皿目>
セレンディピティ/本日のスープ9皿目 

<10皿目>
利益の源泉は"ありがとう"/本日のスープ10皿目

<11皿目>
研いで出てくるのは塗り重ねたもんだけ/本日のスープ11皿目

<12皿目>
時代遅れの投信業界を目覚めさせたい/本日のスープ12皿目

<13皿目>
わかりにくい仕組みのままハードルを下げた投資信託/本日のスープ13皿目

<14皿目>
個人投資家は「舌」を鍛えよう!/本日のスープ14皿目

<15皿目>
食と投資の共通危機/本日のスープ15皿目 


ぜひご賞味ください。

 

| 本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜 | 07:07 | comments(0) | trackbacks(0) | 
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://renny.jugem.jp/trackback/3648
トラックバック