2013.02.16 Saturday
JUGEMテーマ:資産運用
-----------------------------------------------------当ブログにはじめてお越しの方、お時間が許せばご覧下さい。
(長文です)
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来ました!
<お答えしましょう> です。
こんなコメントを頂きました。
何故投信ブロガーさんは毎月分配型を嫌う方が多いのか?
手数料や信託報酬料や複利効果、元金取崩しなどが主な原因に挙げられますが、そこまで投資効率を求めて利益追求するならインデックスじゃなくてアクティブ か個別株でしょ?って思うんですが・・・アクティブとか個別株だとリスクもありますが、結局インデックスは平均なわけで足を引っ張る業種や国がありますよ ね?投資効率悪いですよね?
ご質問承りました。
何故投信ブロガーさんは毎月分配型を嫌う方が多いのか?
とりあえずこれは後回しで。
一応、先に書いておきますが、ボクは「大キライ」です、ハイ。
でも、存在を否定しているわけではありません。
お好きな人はどうぞお買い上げください、って立場です。
では、ご質問に戻ります。
まず、「投資効率」について考えてみます。
以下はボクの個人的な考えなので押し付けるつもりはさらさらありません。
投資効率の定義はいろいろありそうですが、お金がどの程度投資対象に置き換わっているか、というのがボクの定義です。
ファンドで考えてみると、株式ファンドであれば投じられたお金が株式にどの程度置き換わっているか、つまり組入れ比率です。なぜこの比率が重要か、というと、現金の状態のままであったら、株価がグンと騰がった際にピクリとも動かないからです。もちろん、逆にガツンと下げた時は傷つかないわけですが。
この観点からすると、毎月分配型ファンドは効率が悪いものと想像されます。
決まった分配金を払い出すためだけに、ファンドに組入れた資産を現金化しなければならない、そういう作業が見込まれるからです。ファンドに投じられたお金が株式なり債券なりREITなりに置き換わって組入れられたと思ったら、その矢先、分配金を払い出すために換金化しなければならない、そんなことも起こり得るかもしれません。ファンドの投資家は組入れ対象になっている株式や債券等に投資しているつもりなのでしょうけど、分配金払い出しがあるために、対象資産にどっしりと腰を落ち着けているわけではないことが想像されます。これは毎月分配金を払いださなければならないがゆえのサガでしょう。
実は、この観点ではインデックスファンドの方がアクティブファンドよりも投資効率は良いのです。基本はフルインベストメントですから。ファンドに投じられたお金はほぼ全て対象資産に置き換わらないとベンチマークに付いていけません。
一方、アクティブファンドの中には、組入れ比率を機動的に変化させるものもあります。「どれだけ置き換わっているか」という面では効率的ではありません。しかし、毎月分配ファンドとは決定的な違いがあります。アクティブファンドが現金比率を高める理由、それは次の投資機会を待っているからです。分配金を払い出すために現金を用意する必要のある毎月分配ファンドとは全く違うとボクは理解しています。ただし、もう一つ別の理由でアクティブファンドが現金化をするケースがあります。それは、解約がバンバンと増えるケースです。
複利効果とか税金とかがどうしたこうした以前に、毎月分配ファンドは運用において長期的な組入れ資産を育てるのがおろそかになるだろう、と想像されるため、投資効率が悪い、とボクは捉えています。
さて、何故投信ブロガーさんは毎月分配型を嫌う方が多いのか?
これについていうと、毎月分配型ファンドが嫌いというよりも、
投信ブロガーさんの多くは「分配」「分配金」そのものを嫌っている
というのが私の見方です。
嫌いな「分配」をよりによって毎月やっちゃう!それは益々嫌われます。
朝昼晩、毎食、毎食、苦手なおかずを供されるような感じでしょうか。
ボクはセロリが苦手ですが、三食毎度出て来ることを想像するだけでイヤです。
ですから、多くのブロガーさんは自分自身が保有していないにもかかわらず、嫌いな分配金が毎月毎月やって来る場面を妄想して、毎月分配型ファンドを攻撃してしまうのではないでしょうか。
ボク自身、分配金自体が嫌いです。その嫌いな分配金を毎月出すようなファンドは大キライとなってしまうわけです。毎食セロリ状態です。想像しただけでアウトです。
「しっかり育って帰って来いよ」との想いを込めてファンドに投じたお金です。 そんなお金なのに、こっちが呼び寄せたわけでも無いのに分配金として「勝手に」戻ってくるわけです。 何を考えとるんや!この根性無し!と怒鳴りつけてやりたくなります。それくらい分配金が嫌いなのです。
ご質問の内容を見る限り、投資効率の定義がまるっきり違うような気がしますが、ボクはこんな風に考えています。
再度書いておきますが、毎月分配型ファンド、ボクは「大キライ」です。
でも、存在を否定しているわけではありません。
お好きな人はどうぞドンドンお買い上げください。
人生いろいろ、投資もいろいろ。ですからね。
<2013年2月17日 追記>
「投資効率」に関連して追加のご質問を↓↓↓のコメント欄で頂戴しました。
ご質問のポイントが今ひとつ把握できないのですが。。。
おそらくこういうことかな、と勝手に解釈しました。
投資効率を考えるのであれば、何に投資するかアレコレ考えるより、【いくらの価格で買うか】の方が遙かに重要であり、これは投資の時期に大きく左右されます。
この箇所についてご質問されているのかな、と。
一つ大きな誤解があると感じたのは、ここで「インデックス投資家はどう考えますか?」というご質問です。インデックス投資家にもいろいろいらっしゃって、タイミングを見て判断している方も含まれているので、こういう投資家は「いくらの価格で買うか」をきっと重要視されているはずです。ですから、ここでの質問の立て方としては「ドルコスト平均法をベースにしているコツコツ投資家はどう考えるか?」が適切ではないでしょうか。
コツコツ投資家の一人としてボクの意見を書きます。
(あくまで個人の意見で色んなご意見があるかと思います)
【いくらの価格で買うか】は重要なのはわかっています。
でも、割安、割高が正しく認識できるとは思っていません。
それゆえに毎月コツコツと投資しているわけです。
ですから、投資効率(ボクの定義を前提にしてください)の観点では、投資しているファンドが常にフルインベストが好ましいと考えています。
割安、割高を正しく認識、判断するために、様々なアンテナを張り巡らせ、勉強に勤しむ。一つの方向性でしょう。でも、そこに注ぎ込む時間が報われるのかな、報われたらそりゃ結構なことだけど、報われなかったら。。。と考えるわけです。
であれば、コツコツと買い続ける方が実は効率的じゃないか、というのがボクの勝手な仮説です。
ご質問の趣旨に即した応答になっていれば幸いです。
<追記 了>
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