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(第2回FJ資産運用サミット2007 #2) >>
竹中平蔵さんの講演(第2回FJ資産運用サミット2007 #1)
本日六本木ヒルズで開催された、月刊誌フィナンシャルジャパン関連のセミナー、
第2回「FJ資産運用サミット2007」に参加してきました。
前回の目玉は澤上さん、藤野さん、木村さんの鼎談だったわけですが、今回の目玉は竹中平蔵さんの特別講演「日本経済の行方」です。
前回参加時のエントリ: FJ 資産運用サミット 2007

ボク自身は竹中さんに特段の感情も無いのですが、ボクのオヤジは竹中さんが嫌いだといつも言っています。曰く
彼が日本をメチャメチャにした。

ボク自身、直に彼の話を聞いたことが無かったので非常に楽しみにしていました。
印象に残った点を書き残しておきたいと思います。
* 日本の家計は金融資産を1,500兆円持っている。このうち半分くらいが預貯金。なので、家計の金融資産の利回りを1%上げることは意外に簡単ではないか。実現できれば非常に大きなインパクトになりうる。年間の消費税の税収が11兆円ということを考えるとその大きさがよくわかるはず。

* 日本経済は1980年代年平均4.5%程度の成長率だったが、90年代は年平均1.0%程度の成長に留まった。この原因は景気刺激のための130兆円の追加経済対策を実行したため。バブル崩壊で財政、企業ともバランスシートが痛み始めていたのに、それから目を背けた誤った経済政策だった。

* 小泉内閣の不良債権処理により、(少なくとも企業は)バランスシートを格段にキレイにすることができた。その影響もあって、ここ5年年平均2.0%の経済成長率と回復を取り戻してきた。ただ、この水準では物足りない。米国、中国の間で埋没してしまいかねない。

* この10年で大きく世界は変わった。しかし、日本の主力産業は1980年代の顔ぶれとほとんど変わっていない。従業員一人あたりの時価総額でいえば、トヨタ自動車でさえGoogleの10分の1に過ぎない。

* 日本経済は現在、チャンスを迎えている。10数年前の米国の状況に酷似。米国はそこから年率3.2〜3.5%の成長を達成した。達成の要因として2つが考えられる。第一に平和の配当(軍事費減少し、生産性の高いセクターに資源投下が可能になった)、第二にIT革命。現在の日本にもこうした成長を可能ならしめそうな要素が2つ存在している。第一に、改革の配当。その象徴が郵政の民営化。国である以上法律の制約があり、法律で決められたこと以外できない。第二に、世界で最速、最安のインターネットインフラ、デジタル化。日本経済の課題はこうした環境を生かせるか。

* 年率1%とはいえ成長率の差は極めて大きい。日本のGDPは500兆円あり、10年単位で考えると年率1%の違いは非常に重要。その点で、安倍内閣の「成長」重視路線は正しい。さらなる改革、規制緩和が必要。

* 「格差」問題ではなく「貧困」問題。世界中にフロンティア(グローバリゼーション、技術)が存在する以上、「格差」が生まれることは必然ではないか。

* 安倍内閣が掲げた「ゲートウエイ」というカントリー・アイデンティティは、良い発想。日本の持っている資産(例えば「羽田空港」を有効活用すれば、香港に日帰り出張が可能になる)を生かすことで、存在感を出すことが出来る。

なかなか興味深い話が色々と聞けました。思った以上に具体的なアイデアを持ったユニークな人だと思いました。「1%」を侮るべからず、という認識を新たにしました。これは資産運用にも通じる話だと思います。改革をしたところで、果たして成長に結びつくかどうか、という疑問はありますが、その改革がホンモノであれば成長に結びつく可能性はあるものと思います。見かけ倒しの改革モドキではないか、よく見極める必要を感じました。

今回のサミットの冒頭、木村剛さんがミニ講演をされたのですが、前回サミットの漫談調に比較すると、随分と危機感を露にされているような印象を受けました。「格差」を殊更取り上げて、キレイごとの社会主義的政策へ向かっている霞ヶ関、マスコミに対して強い警戒感をシリアスに、時にユーモラスに、示されました。企業を強くする、活力を持たせないと、高齢化社会を支えきれないのに、霞ヶ関の「アタマの良い」人たちは「先送り」ばかり選択する。チャレンジをしようとはしない。目先の簡単な問題ばかりに取り組む。

これでええんかい!という強いメッセージを感じました。
一番強烈だったのが、日本の青少年の意識調査の結果、
「将来は休みを取ってノンビリ暮らしたい」という若者がなんと8割もいる、というものでした。
「自分の事業を興したい」という強い意思を持った青少年が2割もいない、という結果もなかなかの結果です。

日本は今岐路に立っているのだと思います。
一つは、米国、中国の間で存在感ある経済強国となるのか、
もう一つは、社会主義的な平等に納得して皆で揃って活力を失った世界随一の高齢国家となるのか、
このいずれか、でしょう。
問題は、二大政党が党としてこの最も重要なイシューに対して明確な指針を示していないことにあると思います。つまりは、政党が政党として機能していない、好き嫌いで徒党を組んでいる「政治ごっこ」です。
自民党の中にはグレー金利撤廃に奔走したような議員も沢山いるわけで上記の2つの岐路のうち後者を目指そう、という空気さえ感じます。おそらく「格差是正」的なことを人気取りのために、選挙で自民党も民主党も訴えることでしょう。こうした根本的な問題について軸をしっかりせずとも、これまでは何とかなったと思います。しかし、これからは選挙の場でハッキリさせるべきではないでしょうか。その結果を受けて、具体的にどうやってバランスを取るのか、が政治の仕事だと思います。
「政治ごっこ」はお仕舞いにすべき、もうそろそろ限界です。そう強く感じました。

さて、今回のサミットには、我らがセゾン投信の中野社長のプレゼンもありました。この内容については次のエントリで。
ご期待ください。


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| 投資関連セミナー | 18:51 | comments(2) | trackbacks(4) | 
コメント
<日本経済は現在、チャンスを迎えている。10数年前の米国 <の状況に酷似。米国はそこから年率3.2〜3.5%の成長を達成<した。

そうチャンスなのです^^

<世界で最速、最安のインターネットインフラ、デジタル <化。日本経済の課題はこうした環境を生かせるか。

できるでしょう!カリスマはごろごろしてます。やっかみで潰されないようにしなければなりませんが・・・


<セゾン投信の中野社長のプレゼンもありました。

ありがとう、セゾンの演説はさわかみさんより威圧感が少ないですが、誠実さは伝わりました^^
海外は直販におまかせしようと思います。



| yのゲーム | 2007/06/16 9:49 PM |
yのゲームさん、コメントありがとうございます。

日本で一番問題なのは、yのゲームさんご指摘の
「やっかみ」
だと思います。
霞ヶ関、マスコミには「自分たちが一番」という意識の人が多くいるうえ、そもそもその組織のカルチャーがそうなっているように思います。
リスクテイクして創意工夫して成功した人を尊敬する風土を持っていないのでしょう。きっと「あいつは何かやっている」という目で見る傾向にあるのだと思います。
日本のこうした組織の人たちは、社会主義的であればあるほど自分たちのポジションを維持できるから、そっちの方向にもって行きたいのでしょうね。
テレビ・新聞だけ読んでいては、彼らの言っていること、報道内容(実際には報道の名を借りた意見の表明だったりします)に流されてしまうように思います。
大げさに言えば、日本社会は試されているのかもしれません、今。
| renny | 2007/06/18 7:08 AM |
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