2011.02.27 Sunday
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当ブログにはじめてお越しの方、お時間が許せばご覧下さい。
(長文です)
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発表されてからもうすぐ2ヶ月ですか。早いですね、時の流れは。
と、まあ感慨に耽るのはこのくらいにしておいて、このAwardについて色々とブログでコメントしてくださるのを目にしました。ありがとうございます。色々なご指摘があったことは承知していますが、それら全てにお応えするのはちょっとシンドイので(横着な態度をご容赦ください)、代表して乙川乙彦さんのご指摘をご紹介して、ボクの個人的な意見を述べてみようと思います。
乙川さんの疑問は次の4つと理解しました。
1.30代くらいの人たちが支持するファンドが選ばれる可能性が高い、それって偏っていない?
2.日本国内のお話に過ぎないよね?
3.投資信託は一本だけでなく複数組み合わせて自分なりのポートフォリオを作るもんでしょ、一本を選ぶのはおかしくないか?
4.トップ(あるいは上位)に選ばれたファンドを買っておけばいいんだな、という誤解を与えるんじゃない?
最初の疑問
「30代くらいの人たちが支持するファンドが選ばれる可能性が高い、それって偏っていない?」に対して:
投信ブロガーの多くは20〜40代の皆さんが大多数を占めている、というのはボクもまったく同じ感触を持っています。ですから、乙川さんがご指摘の通り、確かに「偏っている」かもしれません。
でも、それはまさに目論見通り!なのです。
運用商品のリテールの現場にあって、業界の皆さんが重視しているのは、既におカネを持っている人たちです。実際、そうした人たちをターゲットに設定した商品は溢れています。方や、これから資産形成を目指す人たち、こうした人たちは業界からすれば「儲からないからいいや!」という風になりがちです。しかし、そこに商機を見つけて資産形成を目指している人を対象に商品を提供しているサプライヤーも現に存在しているのです。そんなサプライヤーに「ありがとう。まだまだ儲からないだろうけど頑張ってくださいね。」とエールを贈りたい、というのがこの顕彰の根っこにあるのです。ですから、「偏っている」でしょうけど、それは何ら問題ではないと思うのです。
2つ目の疑問
「日本国内のお話に過ぎないよね?」に対して:
今回の投票を募集した直後に「日本人の内向き思考がこんなところにも」と指摘されているブロガーの方が実はいらっしゃいました。
この指摘の趣旨は重々承知していますが、税制等の様々な制約や煩雑さを考えると、日本国内居住者にとって、入手し易くて、かつ、「いいね!」という商品を対象にするのが現実的だと思うのです。
3つ目の疑問
「投資信託は一本だけでなく複数組み合わせて自分なりのポートフォリオを作るもんでしょ、一本を選ぶのはおかしくないか?」に対して:
このご指摘、ごもっともだと思います。が、一方でバランスファンドもあったりするわけです。じゃあ、バランスファンドは別枠にして、っていうのも、なんだかなぁ、と思うのです。
4つ目の疑問
「トップ(あるいは上位)に選ばれたファンドを買っておけばいいんだな、という誤解を与えるんじゃない?」
そうした誤解を与える可能性は否定しません。
でも、こういう可能性を考慮すると、投資信託を対象に顕彰することは不可能ではないでしょうか。これについては、このように表記するより他無いと思うのです。
「投資・資産運用はご自身の責任と判断でお願いいたします。」
と。
以上です。
的確な回答になっているか分かりませんが、運営に携わっている一人として率直な意見を綴ってみました。
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丁寧にお答えいただき、ありがとうございます。
四つの論点について、それぞれコメントします。
(1)「偏っている」ことで問題なしという考え方も理解できます。
とすると、乙のように孫がいる世代の人間としては「投票」はできないという結論になります。
命名「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」を変えて「若手投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year for the Younger Generation」くらいにするというのはどうでしょう。
(2)国内限定の趣旨はわかります。
しかし、これも(1)と関連する問題があるように感じています。運用額が大きくない人にとっては、海外での運用はコストばかりかかり、お薦めではないと思います。しかし、ある程度の資金量がある場合には、選択肢の一つになるように感じています。
投信ブロガーに若い人が多いことで、国内限定の選択肢とすることは一つの方針として納得できます。
しかし、逆にいうと、中高年ブロガー(そんなにたくさんいるとは思いませんが)としては、投票しにくいということになります。
現在は以前と違って海外 ETF が国内の証券会社経由で購入できるようになってきましたので、この問題点はさほど問題ではないかもしれませんが、国内証券会社の購入手数料が大きすぎる点が別の問題になっているように思います。
(3)一本を選ぶことの問題もさることながら、投票が5ポイント制であることの問題も大きいと思います。
集中して投票する人がいると、その投票結果が当該ファンドの高得点という形で現れてしまうという問題点です。
(4)第1位のファンドに投資すればいいというものではないことは明らかです。
しかし、そういう誤解はきわめて起こりやすいと思います。
「でも、こういう可能性を考慮すると、投資信託を対象に顕彰することは不可能ではないでしょうか。」という発言、まさにその通りで、だから、こういう顕彰はむしろしないほうがいいのではないかというのが私の意見です。
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乙川乙彦 | 2011/02/27 10:44 AM |
>(4)第1位のファンドに投資すればいいというものではないことは明らかです。
このファンドは人気はありますが、信託報酬は安くありません。
最低信託報酬をベンチマーク化して、比較しながら顕彰してみるのはどうでしょうか?
また、アクティブ(直販)に関しては数値的に合理的ではないですが、これは好きだよ的なアピールができるといいと思います。例えば(推奨する理由として)・・さわかみファンドは高いけど大型株が好きだから買ってるなど・・
応援した理由を評論家に評価してもらえるとおもしろいかも?
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預金王 | 2011/02/27 11:26 AM |
乙川氏みたいな人を老害というのです。
若い世代が自発的に取り組んでいる事に、「自分の世代には合わない」などと細かいイチャモンをつける。
これが若い世代にどれだけ迷惑をかけているかご自覚がないようで。
私はブログ主たちを応援します。
| 若者より | 2011/02/27 11:55 AM |
若者よりさんとほぼ同意見です。
自分がその投票の主な年齢層が離れているから何だというのでしょうか。
胸を張って投票いただければいいのです。
その一票が正当な意思の表示になるのです。
(選挙と一緒と申しましょうか。年齢層の問題は選挙とは逆の立場ではありますが。)
5ポイント制も逆に複数のファンドでポートフォリオ組んでる方むけではないのかなと。
自分のポートフォリオに組み込んでいるファンド全てに均等に投票するとかできますし。
命名かえろ、顕彰はむしろしないほうがいい等の発言では何も前には進みません。
| 愛読者 | 2011/02/27 1:57 PM |
販売側の都合によるファンドではなく、世代に無関係に投資家のためになるファンドは存在しています。(そのファンドへの投資比率は年齢その他個人環境により変化しますが)
ネットで情報発信もできる能力のある方ですし、気にされることなくお目当てのファンドに投票されればいかがかと思います。
(もちろん投票しない自由もあります。)
Fund of the Yearは毎年楽しみで、大変有意義な賞と思っています。(今年からインデックス投資ナイトにも参加しました。雰囲気も大変良かったです)
「むしろない方が良い」などと寂しいことを言われず、応援いただいてもよろしいかと思いますがいかがでしょうか?
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kenz | 2011/02/27 2:45 PM |
今のFund of the Yearに至るまでにはいろんな方の意見がありその議論の中から現状の投票方法が確立されたのだと思っています。
そうやって出てきた結果に対して、乙氏が批判するのはたやすい事でしょう。
言い方は悪いですが、重箱の隅を突く様な粗はどうしても存在しますから。
只、存在そのものを否定されるのなら、是非とも乙氏が「中高年ブロガーが選ぶFund of the Year」主催し選んで頂きたいと思います。
なんか、グロソブばかりになりそうな悪寒もしますが(笑)
| KG | 2011/02/27 5:32 PM |
KG様
いやいや、乙川さんはインデックスブロガーですから、それはないでしょう。
「中高年ブロガーが選ぶFund of the Year」とはいかなくても、それなりに資産を保有するR40Fund of the Yearはどうでしょうか?
ファンドだけでなく株式・債券・外貨・預貯金とかあるとおもしろいかも・・
私もぜひ参加させてもらいます^^
※ついでに直販of the Yearもお願いします。
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預金王 | 2011/02/27 5:55 PM |
個人的には「偏り」や「国内限定」はありだと思いますし、「第1位の勘違い」は気にしなくていいと思います。
●偏り
日本もそうですが議員選挙でも「日本には老人が偏っていますが1人1票」です。ブロガーに30代が偏っていようと同じ話と思います。特に人口構成は投票の際に簡単には変えられませんが、ブログなら老人でも自力で開設すれば投票権を得られますので、一般の選挙よりはましでしょう。
●国内限定
海外まで含めると対象が無限に拡散します。そもそも日本の法律と諸外国の法律は違うわけで、どこまでをFundとするかの定義が明確になりません。
「バークシャー・ハサウェイは事実上投資事業的な要素も強くある意味ヘッジファンドなどとライバルともされていますが、バークシャー・ハサウェイ株はファンドでしょうか?」おそらくNoという回答が多そうですが、その根拠はなんでしょう?アルゼンチンにおけるFundとは何法に従って存在しているモノが投票対象なのか?
●第1位ファンドへの勘違い
何をやるにしてもメリットとデメリットがあります。デメリットがあるからやめるのは無意味です。
薬を飲むと少なからず副作用が出ますが、だからといって全ての薬の服用をやめるというのはナンセンス。
この勘違いという弊害の影響度があまりにも大きいのであるならば、表彰をやめるべきかもしれませんが、そうでない以上は辞める理由には該当しないと考えます。
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吊られた男 | 2011/02/27 8:54 PM |
こんにちは。
いろいろな意見が出てくることは、それだけ注目されてきたということ。
全員を満足させられるアワードなどないのですから、当初の理念どおり実施していけばよいと思います。
応援しています。
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水瀬 ケンイチ | 2011/02/28 10:21 PM |
>乙川氏
文句があるなら自分でFund of the yearを主催すればいいじゃないですか。あなたが主催し、あなたが理想とする投票ルール・名称を決めればよい。
Renny氏は先見性があり、リーダーシップを発揮し、Fund of the yearをここまで育てました。
あなたにはどちらもなく、出る杭を打っているだけです。
| Core | 2011/02/28 10:44 PM |
なんでこんなに乙川氏に批判の嵐なんでしょう?
乙川氏がFund of the Yearの結果に若い世代への偏りがあることを指摘し、
主宰者側もそれを「狙いどおりだ」と認めた、という一連の議論は大変有
意義だったと思います。
「いや、俺は最初から若い世代への偏りを認識していたし、そのことの弊害は
ない」とおっしゃる方もいらっしゃるかとは思いますが、指摘を通じて、
初めてそうした傾向があることに気づいた私のような鈍感な人間もいますので。
| holy_grail | 2011/03/01 10:54 PM |
>holy_grail様
乙氏が「むしろない方が良い」等と全否定的な事を書くからですよ。
| KG | 2011/03/02 9:30 PM |
乙川氏の「老獪な」挑発は、「目論見通りだ」と(ご本人が)言ったとしても、まぁ受け入れられないでしょうが、反応はそのように進んでいますね。一方で、乙川氏自身の文体は冷静。
Rennyさんが乙川氏の主張の引用するときの文体──「それって偏っていない?」「日本国内のお話に過ぎないよね?」「作るもんでしょ、一本を選ぶのはおかしくないか?」「いう誤解を与えるんじゃない?」──や、Rennyさんご自身の本文の文体と、対照的な印象した。などと、そんな無責任な感想をいだきました。ファンド一般論、ファンド顕彰の是非とはかかわらなくてすいません。
| holy_grail | 2011/03/02 10:45 PM |
このアワードはインデックス投資を盛り上げるための手段であって、そもそも公正なアワードを目指してるわけじゃないですよね?
>「それって偏っていない?」
偏りがあってもいいんじゃないの?公正なアワードを目指してるわけじゃないし。
>「日本国内のお話に過ぎないよね?」
日本国内のお話でも別にいいじゃん。買いづらいファンドの話をしても盛り上がらないでしょ?
>「一本を選ぶのはおかしくないか?」
別にいいじゃん。わかりやすいし。
>「誤解を与えるんじゃない?」
この程度の誤解を気にしてどうするの?
| Galleaon | 2011/03/03 1:55 AM |
たくさんのコメント、ありがとうございます。
各々にレスを付けませんが、お赦しください。
ハッキリしていることは
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」
改称は一切考えていませんし、中止することもまったく考えていません、
ということ。
ってなわけで
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2011」にご期待ください。
よろしくお願いします。
| rennyです | 2011/03/05 10:23 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2011/06/02 5:58 PM |