2018.03.13 Tuesday
JUGEMテーマ:インターネット
<本日のスープ〜株式投資をめぐる三重奏〜>です。
96皿目を担当するのは ”投資を楽しむ♪”のまろさんです。
昨年からSBI証券のiDeCoで投資できた
今月から普通の証券口座でも取扱いが開始されたので調べてみると、「積立投資」しか選択できないように設計されていた。これは興味深い。
そもそもなぜアクティブファンドがインデックスファンドに劣るのか? 私なりの仮説を簡単にまとめると、
- 多くのファンドは新規設定時や相場上昇時にだけファンドへ資金が流入し、 相場全体が下落した時は資金が流出する。
- 運用資産における株式の割合を高く設定していることが多いため、株価が高い時に投資し、株価が安いときには売却することになる。
よって、相場に一喜一憂する資金の動きに振り回され、そもそもまともな運用などできっこない状態なのだ。
結果としてアクティブファンドのほとんどが、その時々の旬のテーマで新規設定され、数年たったら消えていく、というようなことになってしまう。もちろん投信の回転売買で稼ぎたい販売会社に運用会社が逆らえない、というこの業界の構造的な問題もあるが。
だから運用会社がアクティブファンドでまっとうな運用成績をあげたいと思うなら、ファンドマネージャーの力量よりも、まずは相場全体の動きに左右されない、資金流入の仕組みを作ることが最優先事項であると考える。
以上のことから、「農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド」の積立投資以外の顧客はお断りといった設計には、本気でいい運用をしたいという心意気が伝わってくる。ただこうした想いに共感する顧客がいなければ存続はむずかしい。
前回の95皿目では、m@さんが投資未経験者に資産形成の手段として、積立預金だけでなく積立投資を知って欲しい、という話があった。この話に付け加えるなら、志ある投資信託が育つかどうかは、積立投資がどれくらい普及するかどうかにかかっていると言えるだろう。