発表されたのが水曜日ということもあるのか、
投信スーパーセンターの登場時に比べるとイマイチ反応が薄かったような?SBIファンドバンク。
早速幾つかのブログからTBを頂戴しております。また、いくつかのエントリを拝読いたしました。
(関連エントリ)
「SBIファンドバンク」
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限られた情報で唯一具体的だった、「ポイント制の還元による手数料引き下げ」について、皆さんあまり好意的ではないようですね。
もちろん、ボクも好意的には捉えていません。
「手数料引き下げ」そのものは大歓迎なのですが、それを実現する手段として「これはないんじゃない?」というシロモノです。
なぜ投資家は運用手数料の引き下げを期待しているか、ということを考えれば当然の評価ではないでしょうか。
投資家は運用手数料を引き下げることで長期保有による複利効果を高めたいから、という人が相当数いるはずです。
もちろん、ボクもその一人です。
運用手数料を引き下げてもらった分、旅行に行きたい、マイレージが欲しい、なんて思っている人はどれくらいいるのでしょう?
(そりゃ、いるでしょうけど)
ポイントで還元してもらったところで、還元分が長期投資の複利効果を生み出すことはありません。
つまり極端な表現をすれば、
投資家の長期でのパフォーマンスを即物的なポイント付与によって誤魔化す、すり換えるようなシステム
とさえ言えるのではないでしょうか。
そう、毎月分配型投信の仕組に似てるように思えます。毎月分配型投信が売れる日本の現状ならこれでイケる、そう考えているのかもしれません。
こうしたポイントシステムを導入することで、事業者自身のコストが上昇します。
こんなことに経営資源を投入することに如何ほどの意味があるのか、とは思いますが、未使用ポイントとかそういうものが発生することを考えれば、意味があるんでしょうね。
確かに、何か貰えるなら貰えないよりマシという心理は理解できなくもありません。
でも、ポイント還元だけでは口座を開こうとまでは思いません。
還元率が高くなるほど、資産づくりの観点からは非効率性が強まるように思います。
しかし、こうした仕組を「革命」と言い切るセンス。
さすがに「小手先の誤魔化し」とは自分で言えませんからね。
もしかしたら、当事者は本当に「革命」と思っているかもしれませんが。
では、SBIファンドバンクに「手数料革命」はなし得るのか。